最近はどこの山へ行ってもツアーの一行に会うことが多い。
登山口までバスで運んでくれて、そこから添乗員(ガイド）の案内で登って、下山口にはバスが待っているという大変便利ではあると思うが････

　ツアーの方に「どこから登られたのですか？」と尋ねると「さあ〜？」という信じられない答えが返ってくることが多い。
　山は観光ツアーとちがい、登る課程を楽しむもので山の頂上は観光都市のような広いものではないのだから、せめてどこから登ってどこに下りるということくらいは知っていてほしいと思う。
ただガイドに従って汗流して登って下りて「私は＊＊山へ登ったヽ(^o^)丿」、それだけで満足なのだろうかと思うのである。（日本百名山ブームでピークハンティングだけを目標に登るのもいいが、深田久弥はもっと山の本質を楽しみながら登られたように思う・・・）

　山岳ツアーは外見には大勢のパーティのように見えるが、実際はお互いのレベルも山の経験も知らない者同志の集りで、ガイドがついているとはいえ非常に危険な要素を持っているのではないだろうか

　その辺のことを山小屋で出会ったツアーガイドの方に聞いてみたら「今回は人数が少ないからそれほどでもないが、人数が多いとねぇ････」というはっきりしない答えが返ってきた。

　山はたとえ何十人で登っていても基本的には一人一人が自覚をもって登ることが大切ではないだろうか。

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